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2024.01.05

新年のご挨拶
日本工業塗装協同組合連合会 会長 髙𣘺 正

令和6年 新年のご挨拶
                                                                                            日本工業塗装協同組合連合会
                                                                                                                                                                                                     会長 髙𣘺 正
令和6年新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。
平素は日本工塗連の事業運営にあたり、関係省庁並びに関係団体の皆様をはじめ関係各位の格別のご支援ご厚情を賜わり厚く御礼申し上げます。
また、この度の能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。
   さて、昨年はようやく新型コロナが5類相当となり国内の活動も活発になり、海外からの旅行者も円安の影響もあり、コロナ禍前の2019年を上回る訪日観光客数となりました。一方で私たち工業塗装業界は、ロシアのウクライナ侵攻による資源・エネルギー高の影響をもろに受け、価格転嫁は認めて貰えたものの、転嫁を認めて貰うまでの負担は私たち自身がなおも背負ったままであり、簡単には取り返せないのが実情です。一昨年11月頃から全般的に受注量が低迷し、現在に至っており、一日も早い経済対策の実施を望んでおります。また、私たち中小企業では政府の要請どおりに賃金を上昇させるのも容易ではありません。社員の生活を守るのは経営者の務めであると認識しておりますが、ない袖はふれないというのが現状です。私たち規模の事業者では現在の資源高によるインフレに対応するだけの余力が乏しく、今こそオール日本で窮地を挽回し、一人ひとりが豊かな生活を享受できる施策を行ってもらうよう切に願っております。
 そのような中でも、私たち日本工塗連では、最大課題でもある人材確保と後継者の育成、更には、組合員増強による工業塗装業界の連帯を目的に、「工業塗装ともの会」を発足しました。その中で組合員が抱える様々な課題を共有化し、その解決方法を皆で見出そうとする座談会も13回を数えるに至りました。座談会では、職場環境、価格転嫁、外国人労働者、SDGsなどその時々の重要な課題をテーマとして議論がなされました。
 一方、昨年は理事会、総会もリアル出席方式に重きを置くこととなり、4年ぶりとなる全国大会も愛知県で多くのご来賓、招待の皆様など総勢145名のご出席をいただき、華やかに開催することができました。また、将来を担う若手後継者の集まりであるジュニア会も九州で開催され、工場見学後の意見交換会や懇親会を通してお互いの連帯を強めることができました。
 最後に、本年も各地区では、若手の塗装技術者の技能向上を目的とした塗装技能コンクールや工場見学会、勉強会など組合員の役に立つ多くの事業に取組む所存でございますので、関係官庁及び関係団体の皆様からのご支援をお願いするとともに、関係各位のますますのご隆盛をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせて頂きます。