会長挨拶
平素は日本工塗連の事業運営にあたり、組合員の皆様、関係官庁並びに関係団体の皆様をはじめ、関係各位の格別のご支援ご厚情を賜わり厚く御礼申し上げます。
工塗連では、新しいホームページを10月から本格運用して参ります。
その中では、顧客の方々だけではなく、一般の人たちにも広く、工業塗装を知っていただくために、工業塗装の解説や塗装する現場をご紹介するとともに、工塗連の責務でもあります地球環境保護活動についてもご紹介しております。
さらに、部品塗装を依頼したいお客様向けに工場リスト一覧も刷新いたしました。
このホームページによって、一般の方々の工業塗装に対する認知度が上がることを期待するとともに、それによって、工業塗装の将来的な担い手の確保、育成に繋がることも期待しております。
さて、新型コロナウィルスの感染症は、なおも終息が見えない状況になっております。この状況の中、国全体もさることながら、私ども工業塗装業界も、エネルギー関連や原材料の大幅な値上げ、材料不足による顧客の減産の影響など、かつてないほどの厳しい状況に置かれております。
このような状況下で、工塗連は国民の利益になる政策を取って貰えるよう政府、行政にその時々の場面において、働きかけを行っております。
また、工塗連自体も、各組合、及び組合員が顧客のご要望に応えるため、知恵を絞り、努力を惜しまず、日々の業務に励んでおります。
例えば、国家試験である技能検定では、各組合が金属塗装作業分野を積極的に受託し、検定員も派遣しています。今年度もコロナ禍の中、多くの受験者が応募しております。また、徹底的な感染対策を行いながら、塗装技能コンクールを開催し、組合員の技能向上の取組みを行っております。
一方で、近年、工塗連では、退会や廃業などで組合員の減少が続いております。この原因には、若手経営者、後継者が育たないという事業継承課題や現場における塗装作業者の慢性的な人手不足が挙げられます。
その対策として、工塗連では、組合員の減少、事業継承の課題を解決すべく、魅力あふれる工業塗装業界を目指して「工業塗装ともの会」を立ち上げ、その中で各組合員の日頃の仕事における悩みごと、相談ごとの解決や時々の課題に対する対応、情報共有などを目的に「座談会」を開催し、日頃の業務に生かせる、有意義な情報が得られたなど参加者から好評を得ております。
また、若手経営者が集う各組合のジュニア会においては、全国大会を毎年6月に開催し、その中で経営セミナーを実施し、若手経営者、後継者の育成を図っております。
以上のような背景の中で、今回のホームページのリニューアルにおいては、私たち工塗連の工業塗装に携わる組合員のがんばり、そして、工業塗装の重要性を、すべての方々に分かっていただけるような内容を目指しました。
皆様には、今後とも、工業塗装にご理解いただくとともに、くれぐれも健康にご留意いただき、一層のご活躍とご健勝をご祈念申し上げます。