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2023.01.05

日本工塗連 高橋正会長 年頭のご挨拶

新年のご挨拶

                                                            日本工業塗装協同組合連合会

                                 会長 髙𣘺 正

 令和5年新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。

平素は日本工塗連の事業運営にあたり、関係省庁並びに関係団体の皆様をはじめ関係各位の格別のご支援ご厚情を賜わり厚く御礼申し上げます。

  さて、昨年は、新型コロナウイルス感染拡大が3年目に入っても衰えず、世界で、感染者数は、累計で6億5千万人、死者数が650万人を超え、また、日本においても、昨年末には感染拡大の第8波を迎え、感染者が累計で2千7百万人、死者数も5万3千人を超えるという状況になりました。

 その間、世界経済はウイズコロナのもと、一斉に動きだそうとした矢先、ロシアによるウクライナ侵攻、新型コロナウイルス感染拡大による東南アジア諸国の工場の稼働率低下、取り分け、中国の都市ロックダウンを伴う厳しいゼロコロナ政策などにより、エネルギー資源や鉱物資源のひっ迫、原料、部品の供給不足などの様々な影響を受けることとなりました。

 それにより、世界経済はもとより、日本経済においても、エネルギーや原材料など、すべての物の値段が上がり、未だに先が見えない状況になっております。

当連合会においても、昨年は、一昨年よりも生産量が増えたにもかかわらず、燃料費や塗料関連の値上がりの影響で収益が低下した。一方で、産業機械、自動車部品関連では、半導体などの部品供給の滞りにより、逆に生産量が減少したなど、顧客により、様々な状況を経験することになりました。いずれにせよ、このような苦境の中、日本政府においては、まずは私たち中小企業の支援を中心とした経済の立て直しに注力していただきたいと考えます。

このような背景の中で、私たち日本工塗連では、最大課題でもある人材確保と後継者の育成、更には、組合員増強による工業塗装業界の連帯を目的に、「工業塗装ともの会」を発足、活動して参りました。具体的には、組合員が抱える様々な課題を共有化し、解決方法を見出そうとするもので、8回の座談会を実施して参りました。その中で、工業塗装業界では少ないとされる女性の積極的な採用の必要性、活力のある楽しい職場形成の重要性などをお互いに認識し合うなど、最終的に、人材確保、後継者の育成、更には組合員増強に繋がる有意義な議論がなされました。

一方、昨年、日本工塗連のホームページを刷新しました。今後は、工業塗装を広く知っていただくとともに、塗装の楽しさ、もの作りの楽しさを発信するため、より一層の充実を図っていく所存でございます。また、本年は理事会、総会もリアル出席方式に重きを置くとともに、4年ぶりとなる全国大会も名古屋で開催することをすでに決定しております。

最後に、各地区では、塗装技能コンクールや工場見学など、組員の役に立つ事業に取組む所存でございますので、関係官庁及び関係団体の皆様からのご支援をお願いするとともに、関係各位のますますのご隆盛をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせて頂きます。